梅農家の今後を聞く

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観梅シーズン
梅農家の今後を聞く
田辺市上芳養 武森久寿さん
JA紀南上芳養梅部会長


 紀南地方にとって「梅」は、地域経済の活性化に欠かせない重要な農作物。観梅の季節を迎えるにあたり、田辺市上芳養で梅農家として頑張る、武森久寿さんを訪ねた。

 武森さんは46歳。
 若いおりに農協万呂加工場に勤務、その後農家を継ぎ、現在、JA紀南芳養谷選果場運営委員会委員長。上芳養梅部会長の役職を担う若手の旗手だ。
 ともかく農業一筋、紀州田辺梅林のある石神地区はじめ、上芳養地域の梅農家の現状を熟知した方。梅を中心とした農業の展望をうかがった。

情勢に対応し努力の継続


 田辺・みなべ地域に住む私たちは、直接・間接的だが「梅」に何らかの恩恵を受けています。観光としての「観梅」、産物としての「梅の実」、加工品としての「梅干し」。梅産業で得られた収益が、地域経済を支えてきたことは言うまでもないと思いますが、不況下の影響もあり、高品質種を使った贈答用が若干伸び悩んでいると聞きます。
 また、梅ジュースや梅酒など青梅を使うものでも、梅の実の価格競争面で難があります。今後、海外に住む日本人向けの輸出など、直接販路を伸ばす事に力を入れて行くべきと、農協内では議論されています。
 また作物は自然環境との折り合いが大切なだけに、気象の変化などに対応する研究も行われています。パイロット農場での梅の立ち枯れや、後継者育成など、不安材料がないわけではありませんが、うめ21研究センターなど、新たな梅関連製品に結び付けていく研究も継続されています。こうした努力を続ければ、新たな展開があると考えます。
 農家としては今後、梅だけでなく、みかん・シソ・エンドウ豆など複数の作物を合わせた産地形成が必要ではないかと思っています。
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 “地域の基幹産業である「梅」。ハードルはあるが、乗り越える努力が明るい将来をもたらす”と言うお話に、一つの方向性を見た。

知恵をしぼり地域挙げて

 梅やみかん(橘)は、奈良飛鳥の時代に中国からもたらされ、その実は永らく皇族・貴族たちの滋養強壮・殺菌薬として食されてきたが、江戸時代、徳川の世になり有力大名家や御三家・松平家の領地に普及した。そんな歴史ある産物を、今後も地域資源として守り育てて行く事が大切。まずは観梅。地域挙げて梅産業を盛り上げよう!武森久寿さん
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