このミス2010発表
年末恒例宝島社から「このミステリーがすごい2010年版」が発売されて。
2008年11月から2009年10月までに発売されたミステリー小説のランキングが発表されています。
(うーん、昨年もこんな書き出しの「ゴールデンスランバーが国内ランキング1位」記事をアップしたなー)
国内部門1位は東野圭吾「新参者」でした。
「いやー強いなー」というのが正直な感想。
本屋さんの文庫本コーナーは東野圭吾作品がずらりとならんでいるにもかかわらず、
2008年10月から数えると「聖女の救済」「ガリレオの苦悩」「パラドックス13」「新参者」と4冊新刊
を出して。
そして、あっさりと2006年「容疑者Xの献身」に続いて、またまた一位をとっちゃうとは。
「うーん、ひとり勝ちまさにユニクロだなー。本屋さんで売り切れないうちに、買って読まなきゃ」

海外部門の5位に、爺のお気に入り。
ジェフリー・ディーバーのリンカーンライムシリーズ「ソウル・コレクター」が入ってました。
この作家さんのリンカーンライムシリーズはベスト10常連なんで、あたりまえといえばあたりまえ
なんですが、なんとなくうれしいです。
「この安定感はひとり勝ちでもトヨタという感じかなー。はやく読んでしまわなきゃ」

海外部門ではスティーブ・ラーソン「ミレニアム」シリーズの3作(「ドラゴン・タトゥーの女」上・下
「火と戯れる女」上・下「眠れる女と狂卓の騎士」上・下)それぞれが、ベスト10入り。
気にはなってた本なんですが、新刊で上下巻、しかも3作なんで、お値段張るので躊躇してました。
今なら、3作本屋さんの店頭にそろい踏みなんで、思いきって買おうかしら。
「この一気加勢のひとり勝ち感は、高田明社長率いるジャパネットたかだ風かなー」
黒牛 純米吟醸雄町 瓶燗急冷
12日、奥さんは大阪のザ・シンフォニーホールである関西フィルハーモニーの「第九特別演奏会」に
田辺第九合唱団の一員として参加すべくお出かけ。
留守番の爺に、これでご飯食べてくださいねと、一万円が気前よく渡されて。
Aコープ食鮮館に買出しに行って、ついでにふらふらとダイナミック酒店へ入ると。
見つけました「黒牛 純米吟醸 雄町」なる、見慣れないオレンジのラベルが印象的な一升瓶を。
一升瓶の肩口にある短冊には「瓶燗急冷」と書いてあり。
しかも新酒のラベルも貼ってあります。

担当者の方に「ウンチク」をお聞きしたかったのですが、歳暮シーズンで店内はごった返していて。
「純米吟醸だから、黒牛碧山クラスなんだよなー。」
「瓶燗急冷とあるから火入れしたけれど、急激に冷やして原酒風味残してますよ仕上げなのかなー」
「新酒ラベルが貼ってあるから、火入れからあまり寝かさずに出荷されてて、味が暴れ加減かしら」
「値段いくらするんだ?うーん、どこにも表示ないよ。困ったなー」
と、うだうだ考えている間に、周りの人たちはさっさと一升瓶を何本も掴んで取っていくし。
レジ前には行列ができていて、しかも発送依頼が多くて、なかなかレジが進まない様子。
「えらい、こっちゃぐずぐずしてると、日が暮れちゃうよー。ええい、買いじゃ、買いじゃ」
「明日は高尾山登山マラソンで、今日これ封切っちゃうと、量飲んじゃうかも。やばいもの買っちゃった」
と帰るすがらは逡巡していたものの。
家に帰ると、「そうだそうだ、加島屋の「イカの塩辛ひしお造り」もらったので、一杯飲むかなー。」
とそそくさと封を切って、いただきました。
先日購入して飲んだ「純米酒無濾過」風の麹香がふわっときますが、火入れしてあるぶん飲み口が
落ち着いていて、どっちが本当の君?なんて尋ねたくなりました。
黒牛さんのおかげで、奥さんのいない土曜日もさびしくありませんでした。
黒牛純米吟醸雄町情報はこちら
http://www.jizake.com/html/Sake5074.html
第17回高尾山登山マラソン
13日に第17回高尾山登山マラソン(約200名)に参加してきました。
標高606メートルの高尾山は、今年は七夕豪雨の被害で「高尾山の涙」と呼ばれる地すべりの
後が痛々しく残っています。
復旧工事は何年も何年もかかりますが、まずは恒例の大会が開催できるようになりよかったよかった。
大会関係者やボランティアの皆さん、どうもありがとうございました。

快晴ですが、前日が暖か過ぎたので、少し風が冷たく感じられるスタート時でした。
2km地点で12分。
「このペースで行けないんだよなー。ここから4kmまで、激坂区間が2箇所あるし」
「激坂区間、絶対に歩かねぇ」(「ルーキーズ」の市原隼人扮する安仁屋恵壹風に)と決めて。
超ゆっくりのペースで、心拍数がバクバクにならないように注意しながら、上がっていきます。
自分ではがんばっているつもりなのに、歩いている中学生をなかなか追い越せない。
「どういうこっちゃ?歩いたほうが早いのかよー」と気持ちが揺れます。
4km地点で32分。
「ここからじゃー。」とスピードを上げると、息がてきめんに上がって。
「やばい、やばい。マイペース、マイペース」
昨年よりも足どりは軽いのですが、マイペースに終始しないといけないのが、少しもどかしい。
最後の最後の、トレイル道約200メートルを一気に駆け上がって、ゴール。48分台。
昨年タイム49分台をきるのが目標だったので、いやー満足満足。

トレイル道で走り終わった皆さんが降りてくるすれ違いで声かけてくれたように。
爺も走り終わった余裕をかまして、歩いている中学生に「おうラスト、がんばれがんばれ」と声かけて。
「爺さん、うるさい。ほっといてくれ」と嫌な顔されます。

トレラン仲間のSさんが今年初参戦してくださっていたので。(なんと、彼は42分台でした。)
おつかれさま会を秋津野ガルテンにて、缶ビールとランチバイキングで実施。
同じようなことを考えている参加者で、今日は秋津野ガルテンは賑わうのだろうなーと思って
やってきたのですが、ランナーらしき人は爺たちの他に1組いらっしゃるだけの様子。
ランナーの皆さん、大会に参加したら地元にお金を落としてくださいねー。
トレランひとりごと三昧
5日に長い距離を走るぞーと予定していたのですが、生憎朝のうちは雨が残ってしまって断念。
そんなんで、13日の「高尾登山マラソン」の試走に高尾山へひょこひょこ登ってきました。
前回は歩いた箇所もなんとかふんばって歩かずに、がんばったつもりでもタイムは55分程度。
「昨年の本番タイムが49分台だったので、やっぱ本番になると、力が湧いてきて早く走れるのかなー」
「うーん、でもあと6分も縮まるかなー」とひとりごちて、さあさあ出発。

6日に古道が丘~近露往復30km(3月の熊野古道中辺路トレラン大会のコース)をひとり走り敢行。
11月22日にSさんと走りに来た時には真っ赤に紅葉していたのに、すっかり葉が落ちた姿が。
高校生の時に英語の授業で習ったオー・ヘンリー「最後の一葉」(The Last Leaf)を思い出させて。
「まあ、ジョンジーたら!」なんて、誰にも解らないギャグ?を飛ばしてさあさあ出発。

高原霧の里休憩所の「草もち」を食べるぞーと意気込んで走ってきたのに。
「まだ、到着してないよ」とのつれないお返事。
「そりゃそうだよねー、まだ8時過ぎだもの。こんな朝っぱらから山ん中走ってるのは、泥棒かイノシシ
ぐれえのもんだよ。帰り寄りますから取っといてくださいね」と心のなかでひとりごちて、さあさあ出発。

十丈王子までの何回かの上りに、いつものようにひいこら言いながら。
上多和茶屋跡から林道交差点までの下りに、いつものように「ひゃー気持ちいい」を連発しながら。
冷たい風がときおり強く吹くなかを、10時10分に近露到着。

「箸折茶屋」できつねうどんを食って腹ごしらえ。
「あったかくて、おいしいや。こんなときはやっぱうどんだな」と、ひとりごちて、さあさあ出発。

折り返したら登りになる林道を、今日は絶対に歩かないぞときめて、よたよたと上っていきます。
林道交差点から高原霧の里休憩所までは、約7kmの快適な下り旅。
杉の葉?がじゅうたんのようになった林道を、爺にしては早いスピードでえっさほいさ。

12時40分頃に高原霧の里休憩所で、熊野古道散策の方々が昼食をとる中に混ぜてもらって、
お約束の「草もち」で燃料補給。
「さあ、ラスト3km」とひとりごと気合で、さあさあ出発。

古道が丘に13時10分到着。
「早く帰って、シャワー浴びて、着替えて出かけないと、奥さんの第九演奏会に間に合わないよー」
と、最後の最後にひとりごちて、さあさあ出発。
まほろ駅前番外地
ジェフリー・ディーバーの「ソウル・コレクター」を読み出したのですが、図書館の予約本が何冊か
借り出しOKになってしまったので、図書館本優先で「ソウル・コレクター」はしばし中断。
(中断すると、結局最初から読み始めることになるケースが多いのですが・・。まあ、仕方ないか)
そんなこんなで、三浦しをん「まほろ駅前番外地」を読みました。
2006年の上半期直木賞を受賞した「まほろ駅前多田便利軒」の続編というか、主人公役
の多田・行天に、今回は前作の脇役陣が一編、一編の物語主人公となって登場する「番外編」です。
三浦しをんは爺の好きな作家さんです。
文章は平易、お話もわかり易い、でもその中に、きっちり「人」「生き様」「こころ」なんかが漂って
いる風の「ありそうでありえない物語」を創らせると、いやーうまいうまい。
三浦しをんは現代の十返舎一九じゃー(ちがうかー)

前作でバスの運行時間にこだわる岡老人が登場しましが、その番外編「岡夫人は観察する」が秀逸。
長く連れ添った夫婦の妻の気持ちが「さもそうであろうなー」「そうであって欲しいなー」という形で
描かれています。
「おーい」
家のなかから夫に呼ばれ、岡夫人は椿の葉から手を離した。
「はいなんですか」
と答えても、夫は「ちょっと」というばかりだ。
あのひとも昔は、もう少し優しくて気が利いた男だったのだけれど。岡夫人はやれやれと首を
振り、濡れ縁から居間に入った。加齢とは怖いものだ。
夫は年々、気むずかしさに拍車をかけている
岡夫人を呼びつけた夫は案の定、
「横中バスの野郎、今日も時刻表どおりに運行していなかった」と憤然とした調子で言った。
卓袱台に向かって座った岡夫人は、
「あらまあそうですか」と聞き流した。
内心で、「どうしてこのひと、横中バスに執心するのかしら」と首をかしげる。
まさに「執心」としか言いようがない。
横浜中央交通にほとんど恋しているのではあるまいかと思われるほど、夫はバスの運行状況
に目を光らせる毎日だ。
もしかして、ボケの症状なのだろうか。岡夫人は不安と疑惑を胸に、さりげなく夫を観察する。
夫はまほろ市民病院からもらってきた薬をざらざら流し入れ、岡夫人が吹き冷ましてやったほうじ茶で
、胃の腑まで飲み下した。
どうです?
もはや夫とは男と女ではなく、あまりにも長くともに時間をすごしたために、夫婦であるという事実すら
も鈍磨してきている。けれど、心のなかにある、灯火のようなものは消えないのだ。男女や夫婦や家族
といった言葉を超えて、ただなんとなく、大事だと感じる気持ち。とても低温だがしぶとく持続する、
静かな祈りにも似た境地。
諦めと惰性と使命感とほんの少しのあたたかさ。こまごまと毎日働き、自分の役目を果たすときの
心情と同じ感覚で細く結びついている。そんな関係を一言で表す言葉はない。ないから戸惑う。
あいかわらず「妻と夫」ですませて安穏としていられる夫に、苛立ちを覚える。
と、こんな感じです。
「思い出の銀幕」「逃げる男」もいいですよ。
(「思い出の銀幕」は金城一紀「映画篇」にでも出てきそうな物語です。)
是非、是非、面白いので読んでくださいね。

そうそう、濱嘉之「電子の標的-警視庁特別捜査官・藤江康央」も読みました。
こんなにスラスラ事件が解決すりゃ簡単だよなーと悪態をつきたくなりますよー。
「電子の標的」本情報はこちら
http://www.shinchosha.co.jp/book/318221/
「まほろ駅前番外篇」本情報はこちら
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163286006



