小口のアーティスト

テーマ:人物
 小口の岩群に抱かれ、熊野古道大雲取越えの麓にあたる大山地区に、一軒の不思議な家がある。
 
 庭には木で作ったトーテンポールや小動物の彫刻が無数に置かれている、見るからに芸術家のたたずまい。
 玄関付近には「木楽伝」の看板が・・・・・。
 名前が示すように、まさに楽しく木(森)の事を伝えるアトリエである。

 ここに番留さんという一人の女性版画家が住まいをしている。

 熊野の森が大好きで、「目の前の岩群は特に最高!」と言う。

玄関 玄関2

 彼女は千葉県から生活の拠点を熊野に移して16年、今やドップリと熊野に根を下ろしている。
 気さくな性格から地元の皆さんにも「○○ちゃん ○○ちゃん」と親しみをこめて呼ばれている。
 ある時は、一歩足を踏み外せば命を落とすような「滝めぐり」にチャレンジしたり、また、鬱蒼とした山の中でナタをふるいチェンソーまで使いこなす男顔負けの女性。

 今や地域の行事にも欠かせない存在なんです。

 絵は小さな頃から大好きで、高校時代に見た版画展をキッカケに美術学校の版画科に入校し、その絵に磨きをかけたという。

 そして、海外の展示会などにも出展し、数々の賞も受賞、今や国内外で活躍するアーチストです!

 その作品の多くは、熊野に生きる動物や熊野の守り神とされるヤタガラスなどをモチーフに熊野の大自然を描いていますが、特に特徴的なのは色使いか?
 
 素人目には「ピカソ」のような作品にも見える。

 アトリエ内は7畳分もあろうかという超大作、「熊野の森」や多くの作品で埋め尽くされ、「熊野」そのものが躍動してるって感じ!

アトリエ アトリエ2

アトリエ3 アトリエ4

 この他にも、「語り部」として熊野古道歩きや舟下りの際に、お客様に熊野の歴史を説明したり、時には、熊野曼荼羅絵図を「熊野比丘尼」に扮して絵解きなどもする。

 美貌ゆえに、その指名も多いとか?

ポストカード2 ポストカード

 こんなユニークで才能あふるる人も小口の住人である。

えぃ! 小口にも紅葉

テーマ:人物
 この時期、皆さんのブログに躍る見事な紅葉。


 「自然の家」にも、お客様からの問い合わせがよくあります。

 「近くで紅葉は見られますか?」

 そんな時には、「申し訳ございません、小口周辺は杉やヒノキばかり、緑の美しさには自信がありますが・・・・・」なんてピントはずれの答えが精一杯!

 お客様のニーズに何とかお答えしたいが・・・・でも、今から楓やモミジを植えても間に合わないし・・・・・・。

 と、そんな一昨日、もしや?田長谷に・・・・・・と早速行ってみました。

 それほど艶やかとは言えないかもしれませんが、それなりの「紅葉」を発見・・・・!

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ふ・し・ぎ !

テーマ:人物
 長い間気がつかずに通り過ぎていた不思議!

不思議

 以前の記事にも書きましたが、国道168号線から入った熊野川町椋の井、道路が少し膨らんだ所にある杉の木(幹の直径約50cm)に、全く違う植物の枝が出ていました。
で、今回の不思議はこれっ!

不思議2

小口への通勤途上に見つけた配水管の上に植物が・・・・・・・・
 神のいたずらなのか?摩訶不思議なことが多い小口! 

修 験 !

テーマ:人物
 小口西地区に住むTSさん。
 14年前、熊野に修行に来てそのまま住み着いてしまったという。

修行

 今は畑作りをしながら修行に励んでいるが、「私にとっては農作業も一つの行、山の行もあんねんけど里の行なんよ!」という。
 自給自足の生活は、やっぱりご多聞にもれず動物との戦いであるとか。
 でも、そこは長年にわたる小口在住の実績なのか?「モデルガンをもって畑の周りをデモンストレーション、銃身の長いモデルガンと100均で買ったピストルでポンとやると、音と硝煙の匂いで猿も逃げていくんや!」
 「カラスもピストルを持って歩いていると飛んで逃げていくし、猪は蛇が嫌いなようで、蛇を木につるしておくと来ないよ~。」と言い、まるで動物との駆け引きを楽しんでいるよう!

 そんなTSさんの一日は、毎朝の水浴びから始るという、体を清めお経を唱えて法螺貝を吹く。
 「法螺貝は、お坊さんの袈裟や数珠と同じ、私にとっては法衣や!」という。
 月の見えない魔も消し去り、説法の際には「ボ~~」っと鳴る法螺で始まる、法螺の音は全ての魔を払う天上の音であり物事の始まりなのだ。
 「四方八方と言うが、法螺の音は十方であり世界の隅々と全てを清めるもの。」と言い切る。

 そんなTSさんに、今年はとんでもない役が回ってきた。
 4月10日、修験道の総本山である吉野山金峯山寺(奈良)蔵王堂で、女人採燈護摩供の導師を勤めることになったと言う。
 女性が代表で護摩を焚くというのは、この金峯山寺だけで他のところでは導師は必ず男でないといけないとされているとか?

 頭をまるめ気合を入れて臨んだTSさん、法螺貝を先頭に入場し中央に設置された大護摩を大勢の修験者が取り囲む中で、祈祷し九字をきる。
 願文を読み、火が点じられると燃え盛る炎が行者に吹きかかり、火と煙の祭りはクライマックスを迎え、自らの感情も極限に達したという。

 「ありがたいことに貴重な経験をさせてもらった。ご縁を頂き熊野の素晴らしい行場で修行をしたお蔭です。」と語る。

勤行 勤行2

 山の霊気に打たれ厳しい道を歩きながら心身の修練を積む。
 そして、地域のためにと日々勤行を重ねているTSさん!
 今日も太鼓を叩き法螺貝をふいて、ひたすら地域住民の安全を祈ってくれる。

小口の河童!

テーマ:人物
 先日、近所のTさんがひょっこり顔を出し、「○○さん、今、アマゴを獲っちゃたよ~!」

 「あ~、釣りに行ってきたん?」

 「いや、潜って獲ったんだけど、岩場に追い込むのが大変でさ~」

 「ヘシかん? それはあかんやろ~禁止されたあるんやで~」

 「そうじゃねぇよ~、手づかみだよ!」

 「嘘やろ?」

 「これなんだよ!」

 「エッ、でかっ! これはノボリ(サツキマス)やで~」

 計ってみると36cm。

T氏

 「やっぱりそうやだよ~」

 「あっ、そうなんだ~ノボリって言うんだ!」

 「ここらでは、アマゴの事はアメノウオって言うしの~、一回海へ行って帰ってきたらノボリって言うんやだよ~」
 「ひょっとして、法螺貝で痺れさせたんとちゃう?」

 「馬鹿言ってんじゃあ~ねえよ」

 どこまでも続く、江戸弁と新宮弁の会話、それにしてもこの男 もしかしたら河童?ヘルメットを被っているので頭頂部の皿は見えないが・・・・??

板長大忙し

テーマ:人物
 夏休みへの突入と重なり、チョット忙しかったこの連休。
 中でも厨房は、連日のお客様と49日法要が3件も重なり、テンヤワンヤの大忙し。

板長 食堂

 おかげで板長はじめ厨房職員の出勤時間も午前4時と超早め。
 朝の早い古道歩きの朝食を出して、仕出し作りが続く・・・・・それも連日!
 それでも愚痴一つこぼさないこの板長、今年、奈良から引っ越し6月から「自然の家」の調理場へ!

仕出し 準備

 板場の修行を重ねて約30年、経験はとても豊富で特に板長風をふかすわけでもなく人間的にもまじめそのもの(小生と一緒や~!)、当然、職場の皆さんとも和気藹々で雰囲気はグ~!

 趣味は海釣りらしく、たま~に海で釣った魚をお客様の食材に!
 いちいち許可を求められるが、内容は全て板長まかせ、しかも、経費削減を求める立場の小生には、駄目なはずもなく勿論ダブルのOKサイン!
 よくある対立どころかますます仲良しに。

 「お客様に喜んでもらうために、出来るだけ旬の素材を生かした料理を!」と、いつも独創的なメニューを考えてくれる板長さん。

 これからも、お客様の為に努力してほしいものである。

地域起こし !!

テーマ:人物
 先日、一本の電話が・・・・みちしばグループの○○子さんから「今、作業所におるんやけど、あののぅ~、14日に要るんや言うての~、ようけ(沢山)こしらえた(作った)んやだ~、チョット連絡しといた方がエエかと思ての~! ガチャン」

 何の事やら さっぱり分からない、とりあえずカメラを持って「みちしばグループ」の作業所に行ってみると、こんな物を作っていました。

字 ねずみ

 よく聞いてみると、7月14日は「那智の火祭り」、その行事に使う為に「草履」の注文を受けたらしいが、作った草履で今年の「干支」を描いたという。
 この日も草履300足で「ねずみ」を作っていました。
 毎年、こうした小さなイベント(?)を行っているようで、壁にはこれまで作ったサルや鳥、猪などの写真が掲げられている。

 取り立ててどうって事はないが・・・83~84歳ぐらいの方が「少しでも地域起こしにつながれば」・・・と考えることが「凄い!」という話。

 若い人たちはいなくなり人口も減少の一途、特に一人暮らしの高齢者が急増する小口地域、今まさに、そんなパワーが必要!

  「何もしなければ廃れるばかり!」と○○子さん!

 今回の草履も大変な時間を費やして出来たもの、○○子さんは、「忙しいけどみんなで集まって楽しいよ、それも喧嘩一つないしの~」とその顔は楽しさと充実感にあふれている。

 傍らには、こんな活動が評価されたのか、表彰やトロフィーが飾られている。
 第5回サライ大賞、農林水産部長賞、平成18年には内閣府から社会参加の賞を受賞、更にゲートボール大会のトロフィーまでもある。
 25年前にミチシバの丈夫さに着眼しての「地域振興」は、今ようやく理解されてきたようです。

たて トロフィー

たて2 たて3

 最近、この会の高齢化も進んできたが、そんな事は一向に気にもしない!

 「何とか後継者を作ることが残された私の仕事なんやよ~!」と屈託の無い笑顔。
 そんな背景には、長年体を張って地域づくりに取り組んできた意識の高さが在るのかもしれない。


チカラシバ

(ミチシバ=イネ科の植物で学名チカラシバ(力芝)、農道や道端に生え丈夫な根、丈夫な茎を持ち中々引き抜くことができない事からこの名前がついた。)



除幕式

テーマ:人物
 昨日、熊野川町で「忠度の顕彰碑」除幕式が執り行われました。
 こんな席に なぜか?招待された小生!
 押入れの奥から背広をだして久しぶりのネクタイ姿・・・・・近所の方々から「今日はどしたん?」「なんかあったん?」と言われながら取材方々現場へ向かう。
 場所は熊野川行政局、168号線沿いの敷地には、すでに○○会長や○○理事長に○○社長などが勢ぞろい、その数約60名。

 碑は、熊野川町音川の出身といわれる平安の武将 平忠度(たいらのただのり)を顕彰したもので、商工会の要望を受けて新宮ライオンズクラブから寄贈されたもの。
 除幕式は12時から開始され、「忠度がこの地で誕生し一時代を築き、その後も熊野詣の街道として栄えたてきた、(文化の息づく街づくり)をテーマーに取り組んでいる新宮市民全体が忠度に対し熱い思いがある。この思いを大切にし、これからの街づくりにこの石碑を生かしていただければ・・・。」とこれまでの経過と贈呈趣旨を説明。
 この後、新宮市長とライオンズクラブ会長など関係者によって除幕されると、自然石に平家の家紋をあしらい「平忠度生誕の町」と刻まれた真新しい碑がお目見えしました。

除幕前 除幕

感謝状贈呈 記念撮影

 平忠度は、平忠盛の六男で清盛の末弟にあたる、「富士川合戦」や「墨俣川合戦」を経て、西方の大将軍を務めた「一の谷の戦い」で戦死してしまいますが、その最後もまた立派であったといい、忠度の姿に感じ入った敵将までが菩提を弔うために、埼玉県深谷市の清心寺に供養塔まで残している。
 一方で忠度は歌人でもあった!
 源氏の武将岡部六弥太忠澄に討たれた忠度の箙(えびら)の中に・・・・・・・・・・「行き暮れて 木の下蔭を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし   忠度」と記された一片の紙切れがあったという。
 また、藤原俊成編纂による勅撰和歌集「千載和歌集」には、「さざなみや 志賀の都は あれにしを むかしながらの 山ざくらかな」との一首が残されている。
 都落ちする際、師匠の俊成を訪ねた忠度が、平和な世が訪れたなら自分の歌を是非和歌集にと俊成に託したものが約束を守られ載せられているという。
 世が世だけに「よみ人知らず」となってはいるが・・・・・・・こうして知将平忠度の名は彼の歌とともに、日本史の中に刻まれたのである。
 「文武に優れた武士」なんとも響きのある言葉!!
 小生の憧れでもある。
 この碑で「忠度生誕の地」を是非ともアピールしてもらいたいものです!!

黄色いハンカチ

テーマ:人物
 いつのころだったか?高倉健主演の映画「幸福の黄色いハンカチ」があった。
 傷害事件を起し、長いあいだ刑務所に収監された男が妻に手紙を・・・「まもなく釈放、今でも独りで暮しているなら黄色いハンカチを・・・ハンカチを見れば家に帰るが、無ければ俺は夕張を去る」と・・・帰ったその時、眼に写ったのは、角の家に掲げられた黄色いハンカチであった。
 長い歳月も二人の心を離すことはなかったという愛のストーリー。
 また、テレビでは、男性に告白をされた女性がOKかどうかを黄色いハンカチで意思表示をするという番組もあった。
 近年では、「イラク」への自衛隊派遣で掲げられたハンカチもある。
 これは安全を願ってのものですが、色んなところで「黄色いハンカチ」が使われています。
 今また「黄色いハンカチ運動」なるものが行われていますよね~!
 これは、障害者等の方々が困っている時に使う「SOSのサイン」です 。
 外見だけでは判らない障害も多く、その人が本当に苦しいのかどうかも判らない事もよくあります。
 皆がこの「黄色いハンカチ」の存在を知り、困っている障害者や高齢者の方々に、優しい心で接してほしいものです。
 と・こ・ろ・で 長い間気がつきませんでしたが、「自然の家」の前で草鞋作りをする「みち芝グループ作業所」にも黄色いハンカチがつるしてあった。
 「何のサイン?」まさか、80過ぎの年配の方!誰かの告白にOKのサインでもあるまいし?
 それとも、SOSのサイン?
 いやそれはわからん!
 一応、中に入って確認してみることにした。
 中にいたのはNさん、「何しやったん?」
 「うう~ん 別に、みち芝草履も注文されたのは全部作ったしよぅ~、チョット読書などを!」

黄色いハンカチ Nさん

わら 草鞋

 「ところで、あの黄色いハンカチは?誰かにプロポーズでもされタン?」
 「いや~閉めた~るとのぅ~、ワッハッハッハ 中に誰がおるかわからんやろ?ハハ」「○○さんは赤のハンカチで、私は黄色なんやよ・・・おかしいやろ!八ッ八ハハハ」と笑い転げる。
 誰が中にいるかを示す目印のようでした。でも、「黄色いハンカチ」って色んな使い方があるんですね~!

賢者に感謝!

テーマ:人物
 800年前、赤木の里に移り住んだ平家の落ち武者の子が、水不足で困っている赤木地区に山を切り開いて水を送ったという。
 この「新四郎溝」なる水路は以前見たことがありますが、その「塚」も建てられていました。
 場所は熊野川町赤木、県道44号から約300m上った所「宝泉寺」です。

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 境内の入り口付近にあり、掃除も行き届ききちんと花も供えられていました。
 横にはきれいな説明版もありましたが、これほどまでに顕彰されているとは思いもしませんでした。
 その説明では、千年万苦して村に水を引く、その不朽の功 きこりの口に伝えられてやまず、村中玄米2俵を寺に寄せてその恩に報い、別に毎年一斗を納めて施餓鬼料となす。
 将来も、その功労を感じて回忌怠ることなく、われわれの賢者とその事実を碑に刻めば何よりの幸せ。昭和61年6月赤木区民一同建之とありました。
 そして、この碑も、これまでの碑が古くなったので新しく建て替えたと書かれていました。

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 これほど村民に感謝されているって凄い事ですよね!
 「田中新四郎」ってどんな人なのか?タイムマシンでもあれば、800年前の時代に行って会ってみたいものだが・・・・!

プロフィール

栗

にしやん

熊野古道
大雲取越~小雲取越のど真ん中
「水がきれい」で「空気もうまい」!

こんなすばらしい環境でノンビリと働いて?・・・・・・います!

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